働きやすさを追求したら会社の業績もアップしました!
お仏壇のやまきは、1964年創業、従業員34名の企業です。
中小企業のメリットを最大限に生かし、 現場の組織を根本的に改編することで、だれもが働きやすい職場づくりを進め、業績もアップ。本年度男女共同参画知事褒賞を受賞しました。■業務改編による根本からの仕事と家庭の両立支援
以前は、販売、営業、経理、総務の4つの職種に分かれていて、休む社員がいると同じ職種でカバーしていました。
社長の浅野秀浩さんは、経営の立場から、いつ誰が休んでも 業務が回るように、「業務の多能工化」を進める200ページのマニュアルを作成。レジ打ちからパソコンを使った墓石の設計まで、1人で全ての業務がこなせ る人材育成を進めています。初めは戸惑った社員も、スキルを身につけることによって自らの可能性を広げ、お客様に対し素早く的確に対応できるようになり、 業績アップに繋がりました。 |
■女性の生の声を生かす
当社では、月1回女性販売員による「ホスピタリティ会議」を行い、この会議での決定事項は、無条件で導入しています。
お客様への対応の仕方、お盆のカタログ作りから品揃えまで、販売に関わること全てを話し合っています。「女性ばかりで皆フラットな関係なので、よりよいお もてなしのために自信を持って発言し、実践しています」と静岡本通店店長の浅野さんは言います。性別による作業分担は行わず、女性も積極的に登用し、6人 の店長のうち4人が女性です。 |
■お客様・社員・会社のウィン・ウィンの関係を築く
お仏壇は一生に一度の買い物です。深い悲しみの中で、買い物に来るお客様の思いを汲んで商品を選ぶには、マニュアルや社員研修では限界があります。社員全員が、会社にいる時間を最小限にして、家族想いになることで、お客様の気持ちに寄り添えると考えています。
そこで、5つの短時間勤務制度を設ける他、有給休暇や、ファミリー休暇制度(5連休の休暇に5万円の奨励金支給)の取得を奨励し、残業10時間以上はマイナス評価とすることで、家族サービスをしやすくしています。
その結果、有給休暇取得率は97.5%、ファミリー休暇制度取得率100%、残業は1日当たり1人15分程度と、社員にとって働きやすい職場、経営者にとっては最小限の時間で売り上げを伸ばせ、お客様にとっては安心して相談できる「三方よし」を実現しています。 |
〈2013年11月取材〉
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