市川浩透社長

常盤工業は創業85年、土木事業、建築事業、住宅事業の３つの核を持つ総合建設業です。浜松市を中心に業容を着実に拡大しております。社是は自利 他利、社訓は「和」「情熱」「自己変革」です。
取材に応じていただいた市川浩透社長は「社是、社訓を踏まえ、『和』を実践し、組織力で『いい仕事』をし、時代のニーズをとらえて『自己変革』をしながら『卓越した仕事』へと昇華させたい」と話してくれました
宣言事業所には平成25年１月に登録、それまでも女性活用に気を配ってきましたが登録を機にさらに女性活用の諸施策を展開しています。主な活動事例として①退職女性を再雇用し正社員化②住宅設計の主任に女性の登用③現場監督に女性の登用などがあります。

再雇用した女性の皆さん、前列左が新貝えり子さん

新貝えり子さんは出産を機に退職しましたが、７年後子育てが一段落してきたので就職活動をしていた時に会社から話があり復職しました。新貝さんは「最初は業務がパソコンになり、戸惑いがありましたが、慣れた職場に戻ったことで皆さんの協力を得て追いつきました」と語り、今では総務のエキスパートとして活躍しています。また彼女以外に再雇用した３名の女性も、それぞれの分野で活躍しております。

設計主任の岡本圭子さん

岡本圭子さんは入社11年、現在は戸建て注文住宅トキノハウス部の設計主任です。「トキノハウスの家造りは女性スタッフが中心で進めています。住まいに関しては妻が主体で決めることが多いですね。ですから妻の要望の多い『収納』『家事動線』『子育て』などを配慮した間取りやアイディアを提供しています」と後輩の浅野彩織さんと共に、女性目線の家造りを進めています。
そして今年から女性の現場監督が誕生しました。建築工事部に配属された伊藤琴美さんです。建設業は男主体の業界であり「最初は現場の戸惑いがありましたが、徐々に慣れてきて今では現場の雰囲気が軟らかくなり、細かなことにも気付きがあり、職人の人たちも協力的で、現場が明るくなりました。今後も女性現場監督を増やしていきたいですね」と市川社長は期待を寄せています。
「企業は人なり」といいます。女性活用と言っていますが、女性というより一人の人間として、仕事にやりがいを感じ、仕事そのものを楽しむ職場の土壌を感じました。さらなる業績向上が.期待できると確信いたしました。