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静岡ガス株式会社【男女共同参画宣言事業所・団体の取組み紹介】

2013年10月08日

静岡ガス株式会社は、現場で働く男性社員をサポートするのが、かつての女性社員の主な役割で、女性は結婚後に退職することが通例でした。今の女性社員は、育児休業取得率100%、結婚・出産後も働く方が増え、現場でも活躍し始めています。平成24年度知事褒賞を受賞した会社の取り組みをちょっと覗いてみましょう。
藤村マネージャ-■女性のキャリアアップ支援は始まったばかり
「当社が、結婚しても働き続ける女性が増えてきたのは10年前から」と、人材開発担当マネジャーの藤村さん。
平成24年3月、社長が委員長となり「キャリアアップ推進委員会」が発足。会合を重ね、問題点を整理してきました。
その結果、女性の職域が限定されている点、役職者がいない点などが分かり、現在はこれらの解消に向けて、職場の意識改革、女性の現場経験、キャリア研修等に力を入れています。
今年度、本社のセンター長に初めて女性が就任。また、2人の女性チームリーダーも誕生しています。
■誰もが働きやすい職場をめざして
当社では、時間外勤務削減の一環として、複数の勤務パターンの中から出勤時刻を選ぶ選択時差勤務を実施しています。「部署によって実施はまちまちですが、女性はむしろ育児短時間勤務を選択しています」と労務担当マネジャーの河村さんは言います。他にも、月2回部署ごとの定時退社日を設け、実施率は95%を維持。3日連続休暇の取得を奨励するなど、会社を挙げてワーク・ライフ・バランスを推進しています。
河村労務マネージャー静岡ガス株式会社
■子育てしながら安心して働き続ける会社に
女性社員139人中、約3割の女性が乳幼児の子育て中です。育児休業取得者は、女性延べ65人、男性3人になりました。
育休を終えて、7月から会社に復帰した片山さんは、「現在は、朝30分、帰り1時間、計1時間半の時短勤務です。当社は、子育て中の先輩が多く、相談にのってもらえるので、安心して働くことができます」と、笑顔で語ってくれました。
片山幸子さん

〈2013年9月取材〉

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→宣言内容(静岡県ホームページへ)