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特定非営利活動法人 サンサンいわた【男女共同参画宣言事業所・法人の取組み紹介】

2016年02月04日


サンサンいわた

みんな一生懸命作業しています

●地域にしっかり根付く事業所として

磐田市を拠点とする「サンサンいわた」は、障害者就労継続支援(B型)事業を始め、障害者相談支援事業、障害児通所支援事業などを通し、障がいのある人が就労を通じて社会人として基本的な生活習慣を身に付けたり、人とのつながりや生きがいを見出すことを目的に活動しています。「私たちの事業所の強みは、磐田市内に拠点が7か所あり、それぞれの地域と密接に連携していることです。そして、障がいの特性を職員だけでなく、地域の人にも理解していただくことで、障がいのある人もない人も誰もが住みやすい社会を目指しています」と施設長の三輪浜子さんは語ります。喫茶店の運営を始め、パンの製造販売、缶バッチの製造、縫製作業、農園収穫作業など、携わる仕事は多岐にわたります。そして、それぞれの障がいの特性や本人の希望に沿った作業メニューが組まれています。

サンサンいわた

施設長の三輪浜子さん

●職員のワーク・ライフ・バランスを守るために

職員は事業所全体で約40人、ほとんどが女性職員です。育児休業や復職後の育児短時間勤務など、職員が各自のライフサイクルに合わせた働き方ができるよう、また、子どもが突然熱を出し急に早退をするなどの個々の職員の状況にも柔軟に対応できる職場環境を整備しています。一方で、複数の職員の育休や育短が長期にわたることで、逆に他の職員への負担が増えてしまうという課題や、様々な研修やレクリエーション活動を積極的に行えば行うほど、職員の負担や配置上の課題が多くなり、利用者の充実度と職員の働き方のバランスをとることも難しいとのことです。「利用者、職員、地域それぞれいろいろな考え方がある中で、時間をかけてすり合わせをしてきた過程の上に今があります。現在私が握っているバトンを、次の世代にしっかりと渡すために、できる限りのことはしたいと思います。基本は人づくり。組織の理念や利用者の支援を理解する職員をしっかり育成し、ケアすることが大切です。そして、困難な時や運営に迷った時に立ち戻るのが、私たちの基本理念・方針です。“私たちはいったい何のために誰のためにこの仕事をしているのだろう?”ということを全職員が忘れないことです。そういったことが結果として、職員を始め、利用者やその家族すべての人のワーク・ライフ・バランスに繋がっているのではないかと考えます」と三輪さんは話しました。

【所在地】
〒438-0802 磐田市東原639-4
【事業内容】
障がいのある方々の就労の場・基本的な生活習慣を身につける場の提供および支援
【社員数】
合計48名(男性10名、女性38名)
→特定非営利活動法人サンサンいわたのホームページへ
→宣言内容(静岡県ホームページへ)