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株式会社エムスクエア・ラボ【男女共同参画宣言事業所・団体の取組紹介】

2012年10月10日

農業が日本の未来を創る。そのお手伝いを!

加藤百合子さん

代表取締役の加藤百合子さん

代表取締役の加藤百合子さんは、子育てをするなかで農業の大切さを実感。2009年に、農業ビジネスを支援する(株)エムスクエア・ラボを設立しました。エムスクエア(M2)は「ママ」の意。この6月、日本政策投資銀行主催の「第1回女性新ビジネスプランコンペティション」で女性起業家大賞を受賞し、3年目の今年は、チャレンジのし甲斐がある年となりました。
社員は女性2人・男性3人ですが、事業運営で外国人、障がい者などさまざまな人がかかわっています。働き方も、在宅やフレックスや短時間勤務と自分に合わせた働きやすい環境になっているのは、「私自身が2人の子どもを持っていますので、フレックスです。働き方はさまざま。性別・年齢・国籍など関係なく、能力さえあれば、だれでも働ける仕事場なんです、ここは」と、加藤さんは話します。
お子さんは5歳と10歳。まだ子育て真っ最中です。加藤さんの時間に合わせた労働時間が設定されていて、ノミュニケーションはなし。残業もなし。上司がいるから帰りにくいこともなし。「働きやすいでしょ。ビジネスの話は、昼間きちんとやればいいのです。シンプルに仕事をしたいんですね。
今、子ども中心にやっていて、5時半からは仕事とは違う世界にいられます。子育てや家事をしながら、昼間の反省もできます。これって、仕事だけの男性にはできないことでしょう。貴重な時間です」
仕事・子育てを両立させる母の姿に、お子さんたちは協力的。「おかあさん、かっこいい」と、絶大なる信頼を得ています。「保育園から電話が入ると、困った~でしたが、大賞を受賞したことで、義母の力強い協力が得られるようになり、助かっています」。
これからの農業に賭けた加藤さん、農業こそ〝ものづくり〟の神髄だと言います。「工業製品はどこででもつくれますが、農業はその場でしかできないから、その場に確実に雇用が産まれます。明るい方向にもっていけるのは、農業しかない!」。
子育てが終了した後の加藤さんの働き方は、今とは違った形になり、さらなる飛躍が望めそうで、楽しみです。

(2012年10月/NPO法人あざれあ交流会議理事 大國田鶴子)

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