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あなたは、1ヶ月のうちで女性が絶対に妊娠しない期間がわかりますか?【公開講座レポート】

2012年12月18日

「あなたの不安を解消します-産婦人科からのアドバイス-」講座レポート

質問:あなたは、1ヶ月のうちで女性が絶対に妊娠しない期間がわかりますか?
静岡福祉大学公開講座12月12日(水)に焼津市にある静岡福祉大学で行われた公開講座「あなたの不安を解消します-産婦人科からのアドバイス-」に参加してきました。
講師は、浜松医科大学医学部産婦人科教授の金山尚裕先生。
あざれあ交流会議が主催し、静岡福祉大学と協働した講座です。大学1年生の授業として、また公開講座として、合計200名あまりの方に参加していただきました。
「この講座を受けたほうがいい人」というチェックからはじまった講義の主なテーマは、女性のからだの変化についてのさまざまなこと。
生活習慣や女性ホルモン、妊娠・出産についての講義内容に、学生さんは隣の席の友人と顔を見合わせたり相談したり・・・、皆さん興味いっぱいの様子でした。
男子学生には月経中の交際相手に対する気遣いをうながしたり、女子学生には妊娠・出産の時期を見据えたライフプランの設計をすすめたりと、19歳の男女共に寄り添う内容でした。
印象深かったのが、金山先生がした冒頭の質問です。
女性の1ヶ月の体温変化のグラフを見ながらの質問に対する学生さんの答えは「生理の期間中・・・?」「生理が終わった直後2~3日?」。
はい、どちらも不正解です。
正しい答えは、高温期の間、排卵日のあとから次の生理期間が始まるまでとのこと。生理中であっても、妊娠する可能性があることにびっくりしていた学生さんが多かったです。
かくいう私も、19歳当時に正解したかというと、間違って答えていた自信(!)があります。
学校の授業で習ったからだや性に関する知識は、どこか他人事で、友だちや親に聞くのもなんとなく恥ずかしくて、うやむやなまま大人になってしまいました。
121212静岡福祉大学公開講座2大人になり、いざ産婦人科を受診する機会があっても、忙しそうな病院の先生や看護師さんとじっくり話をすることもできず、インターネットにあふれる情報からはどれが正しいのか判断できず・・・。この講義で改めて自分のこととして学び直すことができました。
金山先生の「性教育は、雄しべ・雌しべの話から一気にコンドームの使い方を教えている。その中間部分の知識こそ必要だ。」というお話にとても共感しました。
19歳でこの講義を受けた静岡福祉大学の学生さん達は、一緒に過ごしたいパートナーと出会ったときや自分のからだの変化に不安になったときに、きっとこの講義を思い出すことでしょう。自分や相手のからだを気遣えるような関係を築くことができる、それは、これからの自分自身の人生を大切にすることではないでしょうか。
性教育は人が生きていくうえで大切な知識だということを実感することができました。