ちょっとe情報

地元のハンサムウーマン~地域力を高める女性たち~ 宮代博美さん(バイリンガルマムズ in 沼津 代表)

2016年12月19日

★地域に暮らす全ての人に必要な情報を!

宮代さん
宮代博美さん
今から約1年前、宮代博美さんは仲間2人と共に「バイリンガルマムズ in 沼津」を立ち上げた。英語が話せる日本人と外国出身の子育てママが、地域の情報や子育ての悩みについて英語で話せる場を提供している。
宮代さんは大学卒業後、インドネシア・バリ島のホテルに就職、6年間働いた。結婚を機に生まれ育った沼津に戻り子育てする中で、日本語が苦手な外国出身のママたちが、地域のさまざまな情報、特に子育てに必要な情報を得ることができず、苦労していると感じていた。また自分自身も、英語でコミュニケーションをしたい、子どもを多文化の中で偏見なく育てたいとも思っていた。
毎月第2水曜日、子育て支援センター「ぽっぽ」に集まるのは、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国、インド、パキスタンなど多彩なバックグラウンドをもつママと子どもたち。長泉町、三島市などからも参加者がいる。そして、みんなでとにかく英語でとことんおしゃべりすることで、さまざまな情報を交換し、ストレスを発散する。
バイリンガルマムズ
英語で地域の子育て情報をゲット!
その他に不定期で「バイリンガルウォーク in 沼津」を実施している。グループで沼津市内のいろいろなお店や名所を巡り、店員さんに直接お店の紹介をしていただき、メンバーが英訳を添えることで、外国出身のママたちにとっては、市内のどこに行けば何が手に入るのか、地域にどんな人がいるのか、知るきっかけになっている。
参加者のもつバックグラウンドによって、日本の習慣や言語になじむのに難しさを感じることもある。宗教上の理由から学校給食が食べられない子どももいるし、両親がどちらも外国出身の子どもは日本語の習得に苦労する。子どものこと等で母親である女性に決定権がない家庭もある。宮代さんは、そういったママたち、子どもたちが地域・学校等で孤立せず暮らしていけるよう気を配る。
今後は、地域の人々や行政とも連携しながら、地域の多文化・多言語をめぐる現実、ニーズに沿った活動を展開したいと考えている。出身国や習慣、肌の色に関係なく、人々が共生できる社会を強く望んでいるという。