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富士宮駅前通り商店街振興組合【男女共同参画宣言事業所・団体の取組紹介】

2013年07月31日

「おかみさんの会は商店街のさくや姫」
①おかみさんパワーで元気な商店街作り②女性リーダーの育成③十六市の発展と町のにぎわい作り。他の宣言事業所とは異質な宣言に、こりゃあ行ってみなければ。ということで、世界遺産登録で話題沸騰の富士宮へ出かけた。

■自信を持ち始めた女性たち すぐ目の前に富士山がそびえたつ、富士宮駅前通り商店街。27店舗が加入する振興組合の中に、パワー全開の「おかみさんの会」がある。 「駅南に大型SCができるので、商店街を活性化させなくてはと,女性たちで地図作りをしたのが、おかみさんの会の始まり」と語るのは、振興組合理事長の増田恭子さん。
15年ほど前のこと。“今、私たちに何が出来るか”が出発点だった。 女性が集まって何か始めるということに、「男の人から文句はでなかった。女性の力を生かそうとしてくれた。だから、女性は自信をもつことができた」。増田さんの言葉は明快だ。ここには、古めかしい商店街の姿はない。 おかみさんの会にかかわり、女性たちは社会の仕組みを覚え、自信をもって会議やイベントに取り組むようになった。おかみさんの会の効果は大。確実に、女性が育っていった。
富士宮駅前通り商店街振興組合
増田さん

■賑わい市となった「十六市」この商店街には生鮮店がなかった。そこで、野菜や総菜など仕入れて、空き地で市を開いたのが2000年6月16日。わずか収入があった。それを資金に、16日に始めたからと「十六市」が動きだした。“やったらやり続けよう。やめたら、笑われるよ”。女性のがんばりほど強いものはない。今では、フリーマケットも参加し、内容がグ~ンと濃くなった。「買い物だけなら大型SCで十分。ここを、老若男女だれでもが参加者になってもらえる市にしたい。参加型がわが商店街の役目。そのために女性は不可欠」という増田さんだが、続けて「男性に認めてもらえるから続けていける。男性はね、上手におだててくれる」。これは、増田さんの男性おだて術? 男女共に認め合っている。これぞ、共生。
十六市「十六市」は、静岡県富士宮市の駅前通り商店街で、毎月16日に開催
「十六市」のホームページへ

〈2013年7月取材〉

→富士宮駅前通り商店街振興組合のホームページへ
→宣言内容(静岡県ホームページへ)