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JAあいら伊豆(伊東市)【男女共同参画宣言事業所取組み紹介】

2016年08月08日

JAあいら

総務課の太田将司さん(左)と杉本憲也さん

●20周年を迎えて「農の豊かさ」をさらに伝えていく
「あいら伊豆農業協同組合(JAあいら伊豆)」は、平成8年、熱海農協と伊東市農協が合併して誕生。今年4月、合併20周年を迎えた。今年は20周年記念として、毎月1回年間通して計12回、各支店がそれぞれイベントを行う。農産物が当たる福引きや野菜の直売会、ミニトマトすくい、カレーセットがもらえる輪投げなど、楽しみながら「食と農」に触れていただく。「この20年間で農協を取り巻く環境は大きく変化しました。最近では、TPP大筋合意による日本の農業への影響や、農協の根幹を揺るがすような改正農協法が施行されたことが挙げられます。また、農業従事者の高齢化、担い手不足など課題は尽きませんが、この20周年イベントを通し、これまで地域の農業を支えてきてくれた組合員や地域の方々に恩返しをしたいです」と総務課長の太田将司さんは語る。
この地域の特産物は、だいだいや青島みかん、キウイ(レインボーレッド)、いちじくなど。特にお飾り用だいだいは日本1位の生産量を誇る。お飾りに使われるもののほかに、だいだいのポン酢やサイダー、マーマレードなどの加工品も生産し、販路拡大を狙う。
平成25年から、地域貢献として小学校等に出向き柑橘の授業も行っている。「みかんの種類」や「地域のみかんの特徴」などについてJAあいら伊豆の職員が生徒に説明するほか、実際にみかんの木をみんなで植えて成長を見守ることで、農業のすばらしさを子どもたちに伝えている。その他に、今年度から「女性大学」と称し、子育て世代の女性を対象に「食と農」に関連した講座を計画中。高齢化が進むJA女性部の次世代育成を目指している。

ドッジボール大会

ドッジボール大会で職員の連帯感を高める

●風通しのよい職場づくり目指す
去年(平成27年)10月、宣言事業所として登録。産休・育休を取得したほとんどの女性職員が職場復帰するなど、女性職員がそれぞれのライフイベントを経験しつつも仕事を継続できる職場環境がある。
総務課職員杉本憲也さんは語る。「JAあいら伊豆では、地域の農協として貢献するために風通しのよい職場づくりを目指しています。そのためにはまず、働く職員が自分たちの仕事に愛着を持つことが必要だと考えます。職員のつながりを大切にするため、職員全体でドッジボール大会などを実施しています。また、伊東・熱海地域では、若者がUターンして地元に帰ってきてもなかなか就職先がない中、当事業所では若者を積極的に採用しています。今では若い職員が増え、彼らのモチベーションも高いと感じています。男女共同参画に関する取り組みとしてはまだまだ駆け出しではありますが、試行錯誤しながら進めていきたいです」。

所在地:〒414-0001 伊東市宇佐美1808-1
事業内容:指導事業・販売事業・加工事業・利用事業・購買事業・信用事業(貯金業務・貸出業務・為替業務・その他の業務及びサービス)共済事業・資産管理事業
社員数:男性120名、女性64名、合計184名
→JAあいら伊豆のホームページへ
→宣言内容(静岡県ホームページへ)