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【講座実施報告】「まちを守るのは私。防災力パワーアップ講座」

2014年01月20日

bousai 県委託の女性防災リーダー育成事業
「まちを守るのは私。防災力パワーアップ講座」
を、2013年11月~12月に県下3会場にて実施しました。
ひとたび災害が来れば、多くの命が危険にさらされます。そうなれば男女問わずリーダーとなって立ち向かう必要があります。
今回の講座では、今から準備しておけるもの、仲間を募ってできることなどを考えると共に、いざ災害が起こったときに、慌てず動くことができるようにシュミレーションとして、避難所運営ゲームHUGの体験を行いました。 

避難所運営ゲームHUGとは・・・避難所運営を皆で考えるためのひとつのアプローチとして、静岡県が開発したものです。もし、あなたが避難所の運営をしなければならない立場になったとき、最初の段階で殺到する人々や出来事にどう対応すれば良いのでしょうか?このゲームでは、避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するものです。プレイヤーは、このゲームを通して災害時要援護者への配慮をしながら部屋割りを考え、また炊き出し場や仮設トイレの配置などの生活空間の確保、視察や取材対応といった出来事に対して、思いのままに意見を出しあったり、話し合ったりしながらゲーム感覚で避難所の運営を学ぶことができます。※HUGは、H(hinanzyo避難所)、U(unei運営)、G(gameゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味。

【講師】
東部
第1回池田恵子さん(静岡大学教育学部教授)、東部危機管理局 神谷弘樹主幹、植松明香主任
第2回あざれあ交流会議理事 石井充精
中部
第1回池田恵子さん(静岡大学教育学部教授)、中部危機管理局 赤塚勝勇班長
第2回あざれあ交流会議 代表理事大川須津子、理事 大國田鶴子
西部
第1回池田恵子さん(静岡大学教育学部教授)、西部危機管理局 戸塚清乃主査
第2回あざれあ交流会議常務理事・事務局長 杉浦義夫

各会場の第1回目では、池田恵子さんから、「女性の視点とチカラで家庭を、職場を、地域を守る」という演題で講義を実施。
①性別・立場別に被害は異なることをしっかりと認識して防災にあたることで全体の被害を軽減できるということ、②国の防災施策における男女共同参画の視点 ③災害時に影響を受ける施設、組織、個人の分析④具体的な活動に向けて、避難所マニュアルの作成、避難訓練の見直し、自主防災組織の役員に女性を入れる必 要等についてお話がありました。

「自主防に女性の視点を入れようとする際、“男性VS女性”となってはならない。女性の意見を取り入れるということは、男性の負担を減らすことにつながる」という意見は、大変参考になりました。

昼食時に、持ち寄った非常食を班ごとにお互いに分け合って試食する時間「お茶っこタイム」を設けました。
防災用のレトルト食品、アルファ米、缶詰の他、お菓子にコーン缶とお湯を加えて作るポテトサラダなど、オリジナルの非常食も紹介されました。非常持ち出し袋に入れるものなど、参考になったようです。お茶っこタイムには職員も参加し、会場は和気藹々とした雰囲気につつまれましたface22

防災グッズ2 参加者それぞれが持ち寄った防災グッズを紹介
非常食など。
バスタオルでつくる防災ずきん バスタオルでつくる防災頭巾を紹介。
ビニールに入れた衣類などを入れられる、防災頭巾です!!
新聞バック 新聞2枚でできるバックの作り方を紹介
(避難所で、小物を入れるのに便利)
防災グッズ みんなが持ち寄った防災グッズ

最後に全日出席の方には、修了証が授与されました。