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【事業実施報告:アドバンスクラブ】経営者と働く女性との意見交換会

2014年11月17日

2014年10月10日(金)13時~15時
静岡県中小企業家同友会事務局会議室にて、
アドバンスクラブ主催「平成26年度 中小企業家同友会との意見交換会」が行われました。
テーマは「これからの企業における女性活用の仕方」
①企業経営者から見る「活躍している女性」とは?
②今後の「女性活用」での本音と課題とは?(女性自身にとって、企業にとって)
企業経営者の生の声を聞き、これから活躍する女性としてのあり方・考え方を学ぶ機会として実施されました。
※以下、アドバンスクラブからの報告です。

意見交換会1 意見交換会2

【同友会様との意見交換会についての振り返り】
◆今後の「女性の活躍」についてどんな意見が出されましたか?

・ものづくりの会社で、勤務が3交代の為、その経験も踏んで昇進していく。その為、女性がそこ(夜勤)を乗り越えていくのが難しいのが課題。
・総合職に向かって、入ってくる女性がいない。
・自分の仕事を囲い込んでしまう。
・同じ事をさせれば、男も女もなく、しっかりできる。
・立派な女性3割、普通の女性3割、意識が低い女性4割→引っ張られる
・男性の育休は、現状ほとんど無し。
・逆セクハラ女性がいる。
・まずは、家で子育て、家事等、毎日毎日する奥様は凄い。
・専門的な所は、女性に任せたら間違いがない。
・融通の無さがいい所でもある。
・子育ての環境は整っているが、育休、そしてまた育休(続けて2人目等)となると、現状、復帰後がかなり、処々問題がある。
・とかく女性は、責任感は強いが自分の仕事を守ることに徹してしまう傾向があるので、職場の仕事は、多能化すること。
・産休,育休、介護休暇など今該当者がいないが、その時が来たら出来るだろうか?
・人があって仕事が来るのではなく、仕事があって人がいることを忘れてはいけない。働く以上、何があっても責任を持ってやり遂げることが大事。その気持ちを常に持ち合わせて積み重ねて行けばキャリアになる。
・中小企業は厳しく毎日やっていくのが精一杯で、特に女性だからと言っている余裕はない。だが、社内で自分(社長)が一歩ひいていることで、社員が積極的にやるようになって来ている。
・女性なりの気遣いや気配りが出来ることで、その職場の人たちは仕事をしやすいと感じている。
・誰でも出来る一般事務の女性は出来ればあまり長く働いて欲しくないと思っているところもある。理由は、若い人に入って貰った方が職場の雰囲気が変わりコスト削減になるから。
・出産子育て等で時間的な制約のある期間が過ぎたら、自然と会社の為にいとわず、休日でも自発的に業務に取り組んでくれる姿に感謝している。
・IT関連の会社で、出産子育て等で30代~40代の女性が会社を辞めてしまうのではなく、在宅勤務等の細切れの時間を活用した会社への貢献ができている。柔軟的な働き方を会社ももっと求めてもいいのでは?とのご意見でした。
・時間切れで会話の途中でお開きになりましたが、男子クラスに女子3名ほどが加わっても成り立つが、女子クラスに男子が3名入った場合はやっていけない現実がある・・・と、深い(?)お話が出ました。是非続きの議論を楽しみにしています。
・女性活用の上での課題として、企業側・経営者側がいかに「働きやすい環境をつくるか」ここが一番の大きなポイントである。また、政府は成長戦略の一つして、「女性の活躍」を挙げているが、あれは本気度がまだ足りない。
・女性の歴史的な制約条件(男尊女卑)や出産・育児・介護等々、置かれた立場で様々な状況下で仕事をしなければならないが、企業側もそれをマイナスととるのではなく、いかに女性の「強み」を見つけ「短時間の中でもできる可能性」に焦点をあてること。そこをいかに活用するかという考え方でいかないと、このさき未来が開けないのではないか。
・自分の上司が女性であるとすると、受け入れられないものがあることは事実。しかし、時代の変化とともに、好きだ嫌いだと言わずそれを理解することも必要だと思う。
◆意見交換会をした中での感想・気づきをお書き下さい。
・同友会の方は、各グループ2名程度という事でしたが、それぞれ具体的な事をじっくり聞けて良かったです。
・まだまだ、女性は甘えている部分が多いなと感じ、でも、経営者も女性の活躍を認め、応援してくれている意見もあり、これからだなと思いました。
・今回、アドバンスクラブを通して、頑張っている女性がこんなにいるという事に驚かれた方もいて、感じてもらえた事は成功だったと思います。
・女性自身も働く以上はもっと厳しさを持ち、視野を広げてスキルアップし、自分の仕事のことなら力強くやれるという自信を持てるような姿勢が大切だと思いました。また、やりがいのある会社とは決して受け身ではなく、仕事に対しても人間関係の構築にしても能動的に行動することだと感じました。
・業種等の環境により違いがあるかもしれませんが、まだまだ女性活用に本気で取り組んでいる企業は少ないのではと実感しました。
・女性も権利を主張することばかり優先してしまわないよう、周囲の誰もが理解してくれるような取り組みを心掛けることも大事だと感じました。
・トップダウンで女性の活躍推進に取り組む影響は大きい。そして直属の上司次第で変わってくる、と改めて感じました。上司が男女区別なく仕事を与え必要なアドバイス等重ねること等により、女性の能力が更に発揮されるのではないでしょうか。
女性が責任ある仕事をする場合、周りがどれだけ理解をもってしっかりフォローする環境であるかも重要かと思います。

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