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【事業実施報告】「ふじのくにさくや姫サミット」開催しました

2015年03月31日

県知事挨拶 3月8日(日)「ふじのくに さくや姫サミット」が、静岡県男女共同参画センターあざれあにて開催されました。
テーマは、~働く女性とつながる、自分を変える、未来を切り拓く~、女性管理職を目指す女性や行政担当者など約230人が、熱い討議を繰り広げました。
第1部は基調講演。
テーマは「自分らしく輝き続けるために~働く女性を取り巻く環境と次のステージに向けて~」
全国の企業や行政で活躍する人材育成のプロである小島貴子さん(東洋大学准教授)が「女性の活躍が言われている今、管理職としての能力を開発し、自信をつけていかなければならない」と、訴えました。具体的には、コミュニケーション力、自分自身をコントロールするスキル、自分を伝える力「セルフ・プロモーション」などについて話しがあり、コミュニケーションには、「相手の言動に注目する」「相手の言動に関心を持つ」「相手の言動に共感する」「相手を信じる」「相手に敬意を払う」ことが必要と、熱く語ってくださいました。
基調講演
第2部は活動紹介。
テーマは「“女性の大活躍推進福岡県会議”の活動内容及び今後の展望」。
久留百合子さん(女性の大活躍推進福岡県会議の共同代表)からは「女性が働きながら安心して子どもを産み育てられる社会、子どもの数が減らないような働き方ができる社会を目指さなければならない」と、福岡県会議の2年間の活動報告と共に問題提起があり、意識改革の必要性と経済界が中心となった活動の重要性について話してくださいました。
第1分科会 

第2分科会

それをうけて、5つのテーマで8つの分科会に分かれ、活発な意見交換や提案が行われました。
テーマ①リーダーシップで変わるチーム力~男性部下のマネジメントの秘訣~
第1分科会では女性管理職による、年上男性や女性等の部下のマネジメントについて、グループで議論し、共有。「部下が、言われたことだけやる」ということに対し「期待しているなどの言葉がけをする」「部下に仕事を任せてみる」「目標を掲げてバックアップしていく」などの意見が出されました。
同じテーマで話しあった第2分科会では、女性上司の三箇条「チャレンジ・思いやり・気づかい」が提案されました。
チャレンジ→部下にチャレンジさせる
思いやり→母親のようなやさしい気持ちを持って接する
気づかい→社員は、育児や介護などさまざまな事情を抱えています。それに対する気づかいが必要。・・・とのことです。

第2分科会
では、同じく、女性管理職による、年上男性や女性等の部下のマネジメントについて、グループで議論・共有し「女性管理職3カ条」にまとめました。
女性管理職3カ条
■チャレンジ
・部下にチャレンジさせる。
・「責任は自分が取る」の言葉で、部下の背中を押す。
・若い人のアイディアに駄目出しをしない。
■思いやり

・部下を見守り育成する。
■気遣い
・仕事と育児、介護との両立している部下等、様々な事情を抱える部下に細やかな気持ちを示す。
分科会3 

分科会4

テーマ②仕事のやりがいとは~仕事って楽しい!~
第3分科会では、「仕事に『やりがい』を感じているか」、「『やりがい』とは?」について5グループで議論し、共有しました。短い時間でしたが、グループ別の議論を分科会での共有することで議論に広がりが出たようです。以下のような意見が出されました!!
■どんなときに「やりがい」を感じるか?
・褒められたとき
・目標を達成したとき
・自分の意見が反映されたとき
・自分の成長が感じられたとき
どうやって「やりがい」につなげるか?
・女性の能力を生かせる仕事や効率的な考え方を活かせる環境。
・自分の意見や思いを仕事に込めること。
・男性には女性にとっての仕事のやりがいが分からないので、褒め方が難しい
第4分科会では、「どんなときに『やりがい』を感じるか?」から「成果とは?」、「やりがいを感じるポイント」へと議論を展開し、意見を共有し以下のような意見が出されました。
■どんなときに「やりがい」を感じるか?
・褒められたとき
・感謝されたとき
・成果があったとき
■「成果」とは?
・営業成績等の数値上のもの
・自らの成長を感じられるもの
■「やりがい」を感じるポイント
・楽しく、ポジティブに仕事に取り組む姿勢
分科会5 テーマ③仕事と家庭 両立のコツ
第5分科会では、家庭を「家事」、「育児」、「介護」に分け、5グループで、意見交換、共有を行い、以下のような意見がだされました。
■仕事と家事
・時間の使い方の工夫をする。
・パートナーの理解が不可欠。
・残業を減らすことへの会社の理解も欲しい。
■仕事と育児
・育児休業中のスキルアップをすることで、復帰後の不安を減らす。
・時間のやりくりを工夫する。
・男性の育児への主体的な参加が必要。
・職場の風土改革も重要ではないか。
・上司とのコミュニケーションが大事。
■仕事と介護
・知識や情報を得ることで、精神的不安や金銭的不安に対処し、将来に備える。
・地域や家族とのコミュニケーションが重要。
・認知症サポート制度がある会社もある。
第6分科会 

分科会7

テーマ④憧れの女性管理職~こんな管理職の下で働きたい~
第6分科会では、2グループで、憧れの女性管理職像について意見交換、共有。異業種でのグループワークでしたが、大変盛り上がりました。
「仕事だけでなく家庭も含め、様々なキャリアの人材が共に働く環境だからこそコミュニケーションをし、自身の意識を改革し、責任を持って働くことが大切。様々な両立支援制度が整う中、女性の意識改革も必要ではないか?仕事の楽しさを大事にする上司に憧れの管理職像を感じる。」などの意見が出されました。グループワークが、サミットの趣旨であるネットワークのきっかけになったようです。
■部下から見た女性管理職の良い点
・女性ならではの相談ができる。
・部下のことを良く見ている。
■女性管理職自身が感じている点
・楽しいことばかりではない。
・部下が年上の男性ばかりで、どのように接していいか分からない。
■部下が望む管理職
・実務でなく、マネジメントできる人財を望んでいる。
第7分科会では、同じく憧れの女性管理職について、3テーマに分け意見交換・共有が行われ、以下のような意見が出されました。
①憧れの女性管理職のイメージは?
・仕事に前向き、楽しく仕事をしている、明るい声かけができる
・部下を公平に扱う、周りから頼られる
・感情的にならない、部下への感謝を言葉にできる
・調整能力がある、上司部下のパイプ役になれる
・視野が広い、判断力がある
②憧れの女性管理職になるため、そんな女性管理職が増えるために必要なことは?
【女性自身】
・的確な指示ができるようになる、仕事の振り分けが適切になる
・セルフコントロールができる、自分の意見だけを言わない
・仕事への前向きな思いを持つ、セルフプロモーションができるようになる
・周りを見る、コミュニケーション能力を高める
【上司、同僚、組織】
・女性管理職への理解、上司、パートナーの協力、管理職のサポート
・働きやすい環境づくり(育児・介護)、職場の協調性
・情報の共有化、風通しの良い職場環境
③誰もが憧れる女性管理職が増える具体的なアイディアは?
・ネットワークをつくる、情報共有
・実践的な研修(実際に管理職に貼り付いて体験する)
・ロールモデルの提示
分科会8 テーマ⑤県外者とつくるネットワーク~静岡でつながろう~)
第8分科会では、5グループに分かれ、県外出身者の視点から静岡県について意見交換、共有し、以下のような意見が出されました。
■静岡県の印象
・恥ずかしがりに見える。
・閉鎖的に感じる。
・ゴミ出し等のルールが細かい。
■どのようにした、するか?
・積極的に語りかけていきたい。
・「郷に入っては郷に従え」で生活する。
・相手の地域の文化を大切にする、理解をする。
・ボランティア・地域活動に参加する。
・声をかけてくれる人とのつながりを大事にする。
交流会 最後は、交流会。
情報交換など会話の輪がいくつもできていました。

(主催・静岡県 / NPO法人あざれあ交流会議)