防災と女性: 国連女性の地位委員会(CSW)決議案


国連女性の地位委員会(CSW: 2月27日から3月9日までニューヨークにおいて開催)で橋本ヒロ子日本政府代表が演説をしました。

女性の地位向上に向けた課題を協議する国連の委員会(国連女性の地位委員会)で、日本政府の代表が演説し、東日本大震災の被災者への支援などで女性が果たした役割は大きいと強調したうえで、いわゆる災害弱者となるおそれがある、女性を守ることの重要性をうたった決議案を、来週、提出する考えを示しました。

ニューヨークの国連本部で開かれている、「女性の地位委員会」では、2日、日本政府代表を務める、十文字学園女子大学の橋本ヒロ子副学長が演説しました。この中で、橋本氏は「東日本大震災は、防災、被災者支援、そして復興で、女性が果たす役割の重要性を改めて認識する契機となった。特に女性たちのNGOが、政府への提言などで積極的な役割を果たしてきた」と述べました。

そのうえで、「日本は、震災で得られた経験や教訓を共有し、災害対応について、よりよい制度を作るよう国際社会に促したい」として、来週、委員会に決議案を提出する考えを示しました。

決議案は、大規模な災害が発生した際、女性を暴力などから守ることの重要性や、復興の過程で女性の知見を生かすことなどが柱となり、来週中に採決が行われる見通しです。