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女性活躍加速化リーダー・ミーティングを開催しました

女性の管理職登用や女性が働きやすい職場づくりには、経営者のコミットメントが重要です。

このため県では、令和3年度に取りまとめた「女性活躍加速化に向けた行動宣言」に賛同した経営者等によるリーダー・ミーティングを、令和4年11月15日にオンライン開催し、リーダーの女性活躍推進への想いや、事例共有を行いました。

プログラム

1.開会挨拶 森 貴志 静岡県副知事

2.基調講演「リーダーによる女性活躍推進への想いと取組」

大川原 行雄氏(株式会社大川原製作所 代表取締役社長)

入社した社員の活躍や、100年、200年と続く会社の成長のためには、女性活躍を含めたダイバーシティ経営を行うことが御自身の使命であるとの力強い想いのもと、社内のダイバーシティ推進のためのプロジェクト「OKWoMen」を立ち上げ、小さな改革を着実に進めたことで社内理解が広がり、外国人や女性採用につながったこと、また人事評価制度の改革や、女性の事務職と総合職の一体化などの様々な取組への挑戦につながっていることをお話しいただきました。

 

3.パネルディスカッション「女性活躍推進における組織トップの役割」

「女性活躍推進における組織トップの役割」をテーマに、女性活躍加速化に向けた行動宣言賛同企業のリーダーによるパネルディスカッションを行いました。

コーディネーター

内田 美紀子 氏(株)るるキャリア顧問

パネリスト

大川原 綾乃 氏(株)大川原製作所 常務取締役

加野 和裕 氏(株)ソフトウェアプロダクツ 代表取締役

橋本 真典 氏(株)橋本組 代表取締役

写真左上から時計回りに、内田氏、橋本氏、加野氏、大川原氏

主な発言内容

大川原 綾乃氏

経営者として、自身も2人の子を持つ親として、女性活躍についてはダイバーシティ経営の重要なポイントとして位置づけています。

多様性を重要視するプロジェクトが社内で動き始め、様々な苦労がありましたが、休憩所の整備や、就業前に行っていた体操を就業時間内にやることなど、とにかく小さなことでもいいから改善に取り組んでいって、社員の声をダイレクトに役員達に伝えることで、様々な取組への反応が柔軟になりました。

また、取組に対しては、国や県の表彰制度による外からの評価も活用することで、加速度的に進んでいきました。

女性が活躍するということは、経営に直結してくると思います。「とはいえ」ということもあるかもしれないですけど、まず思い切って一歩踏み出していただきたいと思います。

 

加野 和裕氏

IT企業は長時間労働を前提としたブラックなイメージのある時代、働き方改革の推進のため、「時間の制限を無くす」フレックスタイム制を導入しました。併せて、管理職の長時間労働を前提とした評価や意識を変えるため、評価制度のポイントの見直しやすりあわせを行いました。意識の変革には時間がかかりましたが、トップ自ら社内横断的にすりあわせを実施することで、女性の採用率向上につながりました。

また、社長直轄の、経営を全体的に俯瞰する部署を設置し、そこに女性管理職候補を配置するなど、女性管理職のロールモデルを育成しました。現在、経営層と一緒に今後の会社のビジョン達成に向けて取り組む「オレンジプロジェクト」には、20代から30代の次の管理職候補が参加し、その約40%が女性で構成されています。

社長自ら、女性に活躍してほしいと望むことが一番大事で、そういった想いがあれば、自然と行動になって、自分の熱意を伝えながら、一緒にやっていく仲間をどんどん広げていく。こういった巻き込み力を発揮できたらいいと思っています。

 

 

橋本 真典氏

事業継承者として入社して以降、男女関係なくできる仕事に対して、男性社員の方が給料が高いことに違和感を感じ、優秀な女性社員がそれなりの待遇を得られるような環境を整えなければ流出してしまう危機感がありました。

また、全員がいろいろな才能を自分の持てる範囲で発揮して、一人ひとりが活躍していただくため、人事評価制度の見直しや、トップによる全社員面談を継続して行っています。

更に、経営層が一人ひとりの話を向き合って聞く、コミュニケーションをとり、逃げずに向き合うことで、信頼関係が生まれているのだと思います。

「挑戦して失敗しても笑い飛ばす」と言う考え方でやっています。しっかり考えた上で、まず第一歩を踏み出すということが大事だと思います。
そして、女性、男性、日本人、外国人問わずにとにかく人に投資をしていく。しかも、それはプロフェッショナルの力を借りて、ちゃんと教育や研修をしていく。そうすることで、いい会社はできるのではと思います。

参加者の声

基調講演

・取組を進めていく際の経営者の姿勢や実情がよく理解できた。
・地元企業が実践している取組を知ることができた。
・100年、200年を目指していくためには、会社として全社員参画型の環境を作ることが大切だと理解できた。

パネルディスカッション

・各社の置かれた状況が違うが、経営者として重大な経営課題と捉え取り組まれてきた様子が伝わった。
・思い切ってやめてみる!全員活躍!発信し続ける!挑戦し続ける!そして巻き込んでいく!等の言葉が印象的だった。改革していく勇気をもらった。
・登壇者の業種、年齢等、バランスのとれたプログラムであった。

 

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