①東日本大震災被災地支援活動
本協会では、日本財団ROADプロジェクトの一環として、日本財団・震災がつなぐ全国ネットワーク・東海地震等に備えた災害ボランティアネットワーク委員会の三者合同で、岩手県遠野市にボランティアの拠点となる「岩手県遠野災害ボランティア支援センター」を設置し、「遠野被災地支援ボランティアネットワーク(愛称/遠野まごころネット)」と連携しながら活動をすすめています。
被災地へのボランティア派遣では、4月7日より10月末までに約930名の方々が県内より参加し、主に陸前高田市・大槌町・釜石市で活動しています。個人宅跡のがれき撤去やガラス片の回収に加え、地元の方たちが未来に目を向け「また畑をつくりたい」と願い、畑づくりや菜種や麦の種をまく作業にも関わらせていただきました。
一方、震災から8か月が経過しようとしているにも関わらず、支援の手が十分に入っていない地域があることも知りました。「忘れられた」「取り残された」と感じている人たちもいると聞いています。私たちは、そんな思いをする人がないよう応援していきたいと考えています。
②ケアする人のケアを学ぶ会
本協会では、5年前より一人じゃないよ『ケアする人のケアを学ぶ会2011』と題した勉強会を開催しています。
少子高齢社会と急激な社会変革は、日常生活に深刻な影を落とし始めています。
また、東日本大震災という大震災の被災地で極限の苦しみや悲嘆を経験した人々の
「こころのケア」が問われています。
「いっその事、死んでしまった方が楽であったがな」
仕事場や自宅・家族・知人を失い、大きな借財だけを背負った被災者が語られていた言葉が重く圧し掛かっています。医療や福祉制度の改革も家族には大きな負担となり、苦悩を抱え孤立している人は少なくありません。
高齢の人や障がいのある人、病気の人の世話を担っている人、子育てや人間関係で悩みを抱えている人へのケアを社会全体のテーマとして考え、支えあえる社会を創っていくためのアイディアや実践を学ぶ機会・場として開催します。