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NPO法人とうもんの会

2015年04月02日

とうもんの会理事長の名倉光子さん 柔軟に働ける、ここはライフ・ワーク・バランスの世界
「とうもんの会」の出発点は、平成19年の国の田園空間整備事業での総合案内所運営。「南遠州は農業地帯。地元産の農作物を扱ったり、横須賀城など数ある歴史や文化を発信していける場所が、ここだった」と、理事長の名倉光子さん。平成18年にNPOを設立し、順風満帆の船出であった。翌年に受賞した県の都市景観賞にはじまり、農林水産大臣賞や内閣総理大臣賞などなどを受賞。最初、遠巻きに眺めていた人たちも、今は共に活動をしている。設立して10年にも満たない、その秘めたる力を探ってみた。
さまざまな人がさまざまにかかわる
会員は43人(女性37・男性6)ほど。「平均年齢60歳くらい。最高齢78歳の方は生きがいになっていて、楽しそうにやっている。若い人は40代初めかな」。ということは、後継者に困らないことになる。
働き方はパート。まずは、家が中心だ。育児や介護に支障がないような働き方ができるゆるやかな職場で、心豊かに仕事に取り組むことができる。「女性を家庭に閉じ込めないで、かつてのキャリアを生かせる点で、NPOは働きやすい。私は、ライフ・ワーク・バランスと言っています」
少数派の男性とは、丁々発止のやりとりもある。が、話し合いが大事。言葉をつくして理解しあい、うまくまとまっていくのがいつものパターン。「あのね、男性は違った人種と思ったほうがいい。少ない男性をどう生かすか。両性の特質を知ることが大事。押しつけはダメ」。このあたり、商家で育ったノウハウが名倉流とでもいうのだろう。
とうもんの会1「飾り巻きずし」作り。切るとバラの花が現れる 地域が豊かになる後押しをする
農村のよさを伝える・農業の面白さを伝える・食の大切さを伝える事業に取り組んでいる。すべて、まるごと、「とうもんの里」の自然を最大級に発信する事業である。農家を交えての体験活動が人気だ。事業立案は、名倉さん。特に力を入れるのが、食。食=農。直売所は、60人だった出店者がいまや300人に。地元農家の生きがいを支えている。月に1度提供される、地元産野菜を使った“行事食”は、逸品。
ピクピクッと名倉さんの鼻が動き、名倉マジックで、ここだから体験できる魅力的な事業内容が、生まれる。「私、小さいころからこういうのを考えるのが、大好きだった」
これからは、若い人が担うシステム作り(IT使用の広報・販売)をしていきたい。
「とうもんの会」は、横須賀密着で未来をみつめる。私たちも、とうもんで一緒に遊ぶかやぁ。

【事業内容】
とうもんの里総合案内所を拠点として、地域を訪れる方々や地域に住む方々に、地域で営まれる農業や農村文化の情報発信、体験交流に関する事業を行っています。
【社員数】
男性8名、女性37名、合計45名
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