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すずかけヘルスケアホスピタル【男女共同参画宣言事業所・団体の取組み紹介】

2016年10月21日

すずかけ1 ●熱意と創意で医療と介護の両面から患者さんをサポート
宣言事業所の部で今年 知事褒賞を受賞した「すずかけヘルスケアホスピタル」は、中東遠医療圏のリハビリ病院として、在宅復帰・社会復帰をめざす若者から高齢者までのニーズに応えている。
病院全体の従業員285人のうち女性は212人、男性は73人。リハビリテーション科、脳神経外科、整形外科、リウマチ科、内科の診療科目がある。リハビリには、医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門スタッフと、看護師、ケアワーカー、社会福祉士等が連携して1人の患者を援助する。自宅復帰率は85%以上とかなり高い。さらに退院後も、訪問看護を受けたり、通所リハビリに通ったり、外来を利用することもできる。
「訓練はきびしいけど、回復が早いからうれしい」「退院してからも面倒見がいい」「職員が親切で明るい」など患者の評判がいいのは、≪治療が終わったらおしまい≫ではなく、退院後の生活を長く支えていくという病院の方針が徹底しているからだろう。
すずかけ2 ●職員の笑顔が患者さんの笑顔につながる
患者にとって職員の笑顔は最良の薬とも言われるが、その笑顔は働きやすい職場から生まれる。ワーク・ライフ・バランス委員会を立ち上げたのは3年前で、各部署から公募したメンバー14人で、静岡県看護協会の支援を得て働き方や職員の意識に対する現状分析を徹底的に行った。現場の声は病院側にとって耳の痛いこともあったが、月一回の委員会で情報を共有しながら、働きやすい職場づくりに取り組むうち、2年後には委員は28人に増えた。
職員の気付きやアイデアを取り上げ、勤務形態や時間の多様化、業務の効率化を徹底的に行うことで残業時間が削減された。そのことで、個々の職員に余裕が生まれ、それぞれが目標を持って仕事に取り組めるようになった。そしてその成果が職員の確保・定着など離職率の低下につながっている。
取材に応じてくれた3人の部長に「委員会の旗振り役は誰ですか?」と尋ねると、「旗振り役はつくらず、私たち部長はあくまでも支援をした」と松本部長の答。
ワーク・ライフ・バランスの推進を早めたのは、病院長の後押しとみんなのチームワークにあったようだ。

社員数:男性63名、女性204名、合計267名
→すずかけヘルスケアホスピタルのホームページへ
→宣言内容(静岡県ホームページへ)