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【活動報告】静岡女性史研究会

2014年07月04日

しずおかの女たち第8集を手に

片隅に置かれ、つけたしのように書かれていた女性たちの歴史に、真正面から向きあいたいとの思いから、1977年{昭和52)年に会を発足しました。先人の歩みを知りこれを記録し、多くの人に知ってもらおうと、特定の指導者を置かず、会員同士互いに切磋琢磨し、研さんを重ねてきました。毎月一回の定例会と、女性史講座、講演会、会誌『しずおかの女たち』を発行、しずおか女性の会、あざれあ交流会議への協力等の活動をしています。現会員数13名(賛助会員数を含む)

1977年1月「教養講座」に参加したなかの数人がもっと勉強したい、と集まった自主学習グループが出発です。そのなかに北海道で女性史を学んでいた人がいたことと、公民館の「女性史講座」に参加したことから会の名称が決まり、講師から女性史の基本的な知識や聞き取りの方法を学びました。

始まりは『しずおかの女たち』の発行

1979年(昭和54)年にお年寄りからの聞き書きを『しずおかの女たち(明治編)』と名づけ、会誌の第1集とし、その後96年に第5集を発行しました。98年、会員全員が初めて1つのテーマ「市民が船中、終戦、戦後の占領下をどう過ごしたか」のアンケート調査に取り組み、結果を「占領下の静岡」として第6集にまとめ、市民の戦後からの出発や状況の一部を明らかにしたと自負しています。これまでとは違う手法での女性史の面白さを体験しました。第7集は「戦後静岡の女性団体」を統一テーマに、各人が思い入れた団体の戦前、戦後の活動に取り組み、ここでは膨大な資料との格闘を通し、女性史の領域の広さと深さを実感したのです。

第8集の編集

しずおかの女たち第8集

 

第7集を発行してより8年、会員がそれぞれが温めてきたテーマを中心に、中世の武家社会から、近現代の女性たちに光をあて、アメリカのジェンダー潮流など、幅拾い取り組みになりました。特集として2012年7月亡くなられた市原さんの足跡を記しました。目次はこちらをご覧ください。第8集チラシ

他団体との交流や協力

「静岡県近代史研究会」「全国女性史交流のつどい」「しずおか女性の会」「あざれあ交流会議」「地域女性史交流会」

編集発行

『しずおかの女たち』第1集~第8集

『道を拓いた女たち』第1集~第3集、年表編の編集に協力

聞き書き集『静岡の女性』(2010)ドメス出版 (静岡女性史をつくる会)