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国立大学法人 静岡大学(静岡市/浜松市)【男女共同参画宣言事業所・団体取組み紹介】

2016年04月08日

的場さん

「男女共同参画推進室」室長補佐の的場啓一さん

◆必要な時に、必要な人に、必要な支援メニューを提供
今回、静岡大学「男女共同参画推進室」室長補佐の的場啓一さんにお話を聞きました。
静岡大学における男女共同参画の取組みは、2007年(平成19年)に始まります。「男女共同参画推進室」を設置し、男女共同参画担当副学長として初めて女性を採用。また「男女共同参画社会づくり宣言事業所」に県内高等機関として初めて登録しました。2008年(平成20年)には、「男女共同参画基本方針」を策定し、静岡大学の男女共同参画の基本的な考え方を定め、その基本方針に沿って様々な事業展開を図りました。
その後、文部科学省「女性研究者支援モデル育成事業」を経て、当大学の男女共同参画推進は大きく発展しました。2014年(平成25年)には、「男女共同参画推進室」を学則上の組織とし、文部科学省の「女性研究者研究活動支援事業(拠点型)」にも採択され、さらなる教職員・学生の研究支援や、ワークライフバランスの推進に努めています。その取組みは、地方大学のモデルとして、県内外から視察の対象にもなっています。

地域連携事業

「地域連携事業」で地域の子育てを応援!

当初、女性の教職員・学生を中心に支援をしようと取組みを推進してきましたが、女性が働きやすい環境は、結局のところ男性にとっても働きやすい環境である ことから、現在は、性別にかかわらず、誰もが仕事と私生活のバランスの取れた人生を送れるよう、支援策の普及に努めています。キーワードは、「必要な時 に、必要な人に、必要な支援をしよう」という「オンデマンド支援」。研究・就労環境の改善のための様々な支援策をそろえ、相談窓口を設置し、相談員が、 個々の状況に合ったおすすめ支援メニューを紹介することで、コンシェルジュ的なサポートをしています。そしてさらに、相談を受ける中で出てきた要望等を検 討し、制度を状況に合わせ改善していくことで、当大学の男女共同参画の取組みは、日々進化しているといえます。
静岡大学の多彩な取組みの中で、特に独自の取組みとして挙げられるのが、「地域との連携体制の整備」です。県内の大学、研究所、企業、行政12機関と連携 し、静岡大学が拠点となって、様々な支援策の発信、普及を図っています。そこでは、5つの項目(①意識改革と啓発、②ワークライフバランスの推進、③研究 能力の向上と裾野の拡大、④女性研究者の登用、⑤推進方法と体制の整備)を設け、協働でセミナーや交流会の開催、女性研究者によるロールモデルの紹介、子 育て支援事業などを行っています。
今後は、地域の拠点機関として、地域の各機関と連携しながら、上記の5つのアジェンダを着実に進めていき、また、学内の各組織とも連携しながら、働きやすく、学びやすい大学を目指して、制度や仕組みの改善を進めていきたいと考えています。

【所在地】
〒422-8529 静岡市駿河区大谷836
【事業内容】
学部:人文社会科学部、教育学部、情報学部、理学部、工学部、農学部
大学院:人文社会科学研究科、教育学研究科(教育実践高度化専攻)、情報学研究科、理学研究科、工学研究科、農学研究科、創造科学技術大学院、法務研究科
【社員数】
男性915名、女性215名、合計1,130名
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→宣言内容(静岡県ホームページへ)