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「株式会社 大川原製作所」(吉田町)【男女共同参画社会づくり宣言事業所紹介】

2016年12月21日

大川原製作所

産業・環境装置の分野でも、女性が最先端で活躍しています

“乾燥”を切り口に、業界にこだわらず幅広く事業を展開
巨大な産業装置が並び、そのスケールに圧倒される大川原製作所の技術センター内。「これらの装置は実験用の装置で、比較的小さいものです。」と管理本部の大川原綾乃さん。「実際には、これ以上の大きさの装置が、お客様の生産ラインなどに入り、私たちに身近な商品を作っているんです。」昭和2年(1927年)、製茶工程に使用される乾燥機の生産からスタートした大川原製作所は、来年(2017年)創業90周年の節目を迎える。現在では、乾燥技術を基軸にし、食品、化学、医薬、環境などの幅広い分野に乾燥・濃縮・殺菌・造粒及び焼却に係わる各種装置を提供している。

大川原さん

管理本部社長秘書室 課長 大川原綾乃さん

女性活躍推進やダイバーシティに先進的に取り組む
今年度、男女共同参画の推進に関する積極的な取り組みが認められ、知事褒賞を受賞した。産業装置・環境装置の分野で女性が活躍している企業はほとんどない中、大川原製作所では18人の女性が総合職としてそれぞれ案件を持ち、最前線で活躍している。外国人も積極的に採用しており、海外展開への貴重な戦力となっている。大川原製作所のこのような女性活躍推進やダイバーシティに関する取り組みは2007年から始まり、現在も継続して行われている。今年度はOKWomen(オー・ケー・ウィメン)というプロジェクトチームを立ち上げ、誰もが働きやすい職場環境を目指した改善活動をおこなっている。活動の一環として、9月には社員が働く環境について意見を出し合う場を設け、現在の課題を探った。社員の意見を分析し、12月には役員に向けて職場環境改革のための提言を行う予定である。伝統ある会社に新しい風を吹き込む
大川原さんは、約8年前に大川原製作所に入社。現在、女性活躍推進やダイバーシティなどに関する社内環境を整え、制度をつくる業務に携わっている。伝統ある会社なので、斬新なアイデアを取り入れるのに難しい時もあると感じるが、新しい風を職場に吹き込もうと力を注ぐ。「当社で働く社員が、性別、年齢、国籍に関わらず、イキイキと働き、その能力を最大限に発揮することが当社の永続的な発展に欠かせないことだと思います。そのためには、良い伝統は大切にしながらも、これまでの価値観や固定観念は払拭し、時代に合わせて考え方や職場環境を変えていかなければなりません。多様な人材が活躍している当社ですが、制度や環境の整備はこれからが本番だと思っています。」