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NPO法人世界女性会議ネットワーク静岡【男女共同参画宣言事業所・団体の取組紹介】

2012年10月18日

「平成24年度 男女共同参画社会づくり研修応援事業」報告
9月29日(土)静岡県男女共同参画センター「あざれあ」にて、
NPO法人世界女性会議ネットワーク静岡
主催、「子育て・はんぶんこ」~男性の積極的育児参加を進めるために~の研修が行われました。

講師は、山崎 俊昌氏(山崎運輸株式会社代表取締役社長)、木村 卓氏(静岡市役所職員)、海野 フミ子氏(JA静岡市理事)の3名。参加した15人が、男性の育児参加しやすい社会づくりについて話し合いました。

子育てはんぶんこ

子育てはんぶんこ

真のワーク・ライフ・バランスを推進するためには、男性の育児への参加が不可欠であり、男性が育休を取りやすい環境整備が求められていますemoji02
しかし、法制度ができても、まだまだ厳しい現状。
その中で、意識を変え、社会を変えていくにはどうすればよいのか?
今回のセミナーでは、3人の講師からそれぞれの体験を踏まえたお話を聞き、その後、参加者たちと意見交換が行われました。~3人の講師からのお話~
静岡市職員の木村卓さんは、2度育児休暇を取得したご自分の経験から
「男性も子育て支援センターを積極的に活用してほしい。」
「親子で参加できるイベントなどに、積極的に参加すれば、育児仲間も増えて育児が楽しくなる」とのお話がありました。また、男性が育休を取りにくい実情なども紹介。JA静岡市理事として活躍している海野フミ子さんは、JAは男性社会であるが、「産休を終えたJA職員が時短勤務制度を活用したこと」など、子育てしやすい環境整備に取り組んでいる実情を話してくださいました。山崎俊昌さんは、会社の社長として、ご自分から積極的に休みを取得し、幼稚園や地域の行事に参加していることなどを紹介。
「会社のトップが率先して休みを取れば、社員も気軽に休みを取りやすくなるのではないか」「制度ばかりでなく、育児休暇を取りやすい風土を醸成することが大切」「トップの理解が必要であり、トップの意識が変われば風土も変わる」などとのお話がありました。

コメンテイターとして参加された上川陽子さん

コメンテイターとして参加された上川陽子さん

コメンテイターとして参加された上川陽子さん(前衆議院議員)からは、内閣府特命担当大臣として、少子化対策や男女共同参画などに取り組まれた経験などから、以下のようなお話がありました。
「制度と実態は車の両輪のようなものであり、制度と実態のギャップが大きいと制度が浮いてしまう。だからこそ、社会の中で真に制度が生かされるように、例えば子育てに関しても、皆の意気込みを伝えていくことが大切」
「制度をよく認識した上で、一人ひとりの意識が変わることが大切であること。制度があるから育児休暇を取るのではなく、育児休暇を取りやすい風土を作ること。前例があれば、次に続く人が出るように、育休を取得した人(経験のある人)に続く人を育てることが大切」

NPO法人世界女性会議ネットワーク

NPO法人世界女性会議ネットワーク

【今後に向けて】
今回のセミナーを終えて、男性が積極的に育児を続けるためのアドバイスなども聴くことができたので、この報告を広く一般県民に知らせ、ワーク・ライフ・バランスの、より一層の推進の一助となるようにしていきたいとのことです。

〈2012年9月取材〉


→宣言内容(静岡県ホームページへ)