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平成28年度「地域の防災女子力パワーアップ講座」実施報告

2017年03月09日

防災女子力2016東部防災講座

【内容】
〈1日目〉
午前:静岡県地震防災アドバイザーの講話
「あなたの地域で考えられる災害は?」
昼:お茶っこタイム
グループで昼食を食べながら、2日目に試食する防災食レシピを検討
午後:防災劇&HUG(避難所運営ゲーム)
※HUGは、女性視点のあざれあカードを加えて実施
講師:SWOSの会、あざれあ防災講師

地震防災アドバイザーの講話

地震防災アドバイザーの講話

HUGのふりかえり

HUGのふりかえり

〈2日目〉
午前:講話「防災には女子力が不可欠だ」
講師:あざれあ防災講師
昼:お茶っこタイム
防災食レシピ調理、試食会・ランチ
午後:身近な防災講座の企画
講師:あざれあ防災講師
グループ発表。修了証授与

乾物・保存食を中心に防災食づくり

乾物・保存食を中心に防災食づくり

講座の様子

講座の様子

今年度の「防災女子力パワーアップ講座」は、東部・中部・西部の3会場で実施されました。
どこの会場でも、子育て中の若いお母さんや、大学生、80歳以上で地域でパワフルに活動している女性など、101人の受講者が参加しました。グループワークでは、世代間交流ができ、講座企画作成ではいろいろなアイディアが出てきました。
HUG(避難所運営ゲーム)は、初体験の方も多かったようですが、話し合うことで色々な視点があることを知り、それぞれが自分の意見を積極的に出していました。その後のふりかえりでは、判断に迷ったところや決められなかったところなどについて共有しました。一番判断に迷ったという意見が多かったのはトイレ
トイレが使用できない時、どう解決したらよいか。仮設トイレがくるまで、簡易トイレが必要。だから、その準備や知識も必要です。
また、パニックを起こした子ども、DV被害者の女性、感染症の人、障がい者など、仕切られた部屋が少ない避難所での対応をどうするか、グループにより考え方や対応が違い、振り返りを聞く事でさらに視野が広がったようでした。
グループワークの企画を、直ぐに実行に移したいと考える受講生は、終了時に講座参加者に協力依頼をかけ、ネットワークを広げていました。
高校の家庭科教師をしているという受講生からは「防災食を授業で取り上げ、生徒と考え作っているので、今回の講座がとても参考になった。また、地域団体とネットワークができたので、今後生徒と団体と組んで地域で活動したい。」との感想がありました。

講話(熊本震災の現場から学ぶ)

講話(熊本震災の現場から学ぶ)

9月に開催した「地域の防災女子力パワーアップ講座の受講者対象のフォローアップ研修会」では、過去の修了生の中から地域で活動を起こした3人に話をしていただきました。
講話では、御前崎災害支援ネットワーク代表の落合さんに、熊本震災の現場から学んだことをお話いただきました。
防災リーダー受講後の活動報告や講話を聞いて、何かやりたいのに悩んでいた受講者は、再度アクションを起こしたいというパワフルなエネルギーが出てきたようです。
研修会終了後には、ネットワークを作りたいと、自発的に地域別に集まって話し合いが行われていました。
今回学んだ知識を、地域の住民や自主防災組織等に、どう分かりやすく伝えていくか、少しでも地域でできる事に参加して、声をあげていってほしい。
防災女子力を身につけた受講者の皆さんの、今後の活躍が楽しみですね。