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「新しい家族のあり方~パートナーシップと子育て~」【男女共同参画啓発講演会「つどい長泉」】

2014年02月28日

2014年2月16日(日)長泉町にて、男女共同参画啓発講演会「つどい長泉」が開催されました。
講師は、「リング」や「らせん」をはじめ数々のベストセラーを生み出した作家の鈴木光司さん。
今回は「新しい家族のあり方~パートナーシップと子育て~」をテーマに、子育ての体験について、ユーモアを交えて話してくださいました。

〈講演でのお話を一部ご紹介〉

鈴木光司さん 子育てから得たエネルギーを、仕事にも活かせる。
高校教師の妻と結婚し、長女が生まれた当初、妻はフルタイムで働いていたので、塾講師などをしながら小説を書いていた自分が子育てをすることになったそうです。当時は、父親が育児に積極的に関わるべきだとの意識はなく、面倒くさいと思っていたとのこと。
しかし、育児をはじめてみると、それまで1本たりとも完成できなかった小説が完成できるようになり、同時に小説のレベルも上がってきた。そして、強いインスピレーションがわいて、完成した小説が「リング」だったそうです。
講演の様子1 意欲の芽を摘み取らない
鈴木さん自身は、「まわりの大人たちが“意欲の火”を灯してくれたのが最大の幸運だった。」
という。「子どもは、馬鹿なことをいっぱいやるもの。しかし、何かやろうとした時に、無駄だとか、ダメだとか言われていると、意欲の芽が摘みとられてしまう。基本的の良いところを褒めてあげましょう。」  

子供の世界を広げるために・・・
鈴木さんのお話で興味深かったのは、「子どもに合わせてはいけない」ということ。例えば、「次の日曜日は、どこへ行きたい?」と聞くのではなく、「おもしろそうなのを見つけたから、一緒に来ないか?」と大人がおもしろいと感じるものに、引きずり込む。それにより、「子どもの世界が広がる」ということでした。

 

講演の様子2 他にも、「言葉で良い関係をつくる」ということなど、さまざまなエピソードをお話してくださり、あっという間の1時間半でした。最近は「人間パワースポット」と呼ばれるという鈴木さん。
来場者のみなさんも、パワーをもらって帰ることができたと思います。 

※男女共同参画啓発講演会「つどい長泉」は、ボランティアによる実行委員会形式で行われています。
男女共同参画に関する活動をされている団体の方や、男女共同参画関係講座の受講生、「女(ひと)と男(ひと)の情報紙(咲くっと)」の編集員の方などが実行委員となり、長泉町生涯学習課がリードして、1年かけて準備を行い毎年開催されているそうです。