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H27年度あざれあデートDV防止出前セミナー

2015年08月05日

【H27年度あざれあデートDV防止出前セミナー紹介】
静岡県では、県内の高校・専門学校・大学などで「デートDVの特徴や実態を知り、防止に向けての対処方法について学ぶ」出前セミナーを行っています。
デートDV(ドメスティック・バイオレンス)とは、交際中の恋人同士の間で起こる暴力のこと。身体的な暴力だけではなく、言葉による暴力、携帯電話をチェックして行動を監視するなどの精神的暴力、借りたお金を返さないなどの経済的暴力、性行為の強要や裸の写真を撮るなどの性的暴力なども含まれます。

講師の大石さん 7月に、富士宮東高等学校で行われた出前セミナーの様子をご紹介します。
この日は、1年生245人を対象に「お互いを尊重しあう人間関係について~デートDVから学ぼう~」を演題として実施されました。講師は、アウェア認定ファシリテーターの大石美津子さん。
(※“アウェア”とは、DVのない社会の実現に向け活動する民間団体です。)
最初に、「DV」を知っていますか?との質問。
すると、知っていると手を挙げたのは、数人程度でした。「ストーカー」という言葉の方が、聞いたことがあるという結果に。
セミナーの中では、身近にある具体的な例を挙げながら、最近ニュースになることも多い“リベンジポルノ”などについても取り上げ、生徒や先生によるロールプレイなども交えて進められました。
DV・デートDVをなくすためには、「力と支配」は間違っていること、暴力的な行動や言動が身近にあふれていること、ジェンダーバイアスなど、それらのことに「気づく」ということについての話を伺いました。「もし、あなたの友達がデートDVをされていたら・・・」「もし友達がDVをしていたら・・」ということにも触れ、男女共に、DVの加害者・被害者になることを防ぐために、“DVが間違っている事に気づき、学びなおすこと”について講師の大石さんから伝えられました。参加した生徒のみなさんも先生方も、お互いを尊重し合う人間関係について改めて考える機会となったのではないでしょうか。
出前DV防止セミナー 【アンケート結果より】
・デートDVという言葉を初めて聞いたけど、とても分かりやすく理解できました。
・自分と相手を尊重する関係が大切だと分かった。
・暴力をふるうだけが、DVではないと知ることができた。
・男女関係なく加害者や被害者になる可能性があると思うと怖いなと思った。
・自分がイヤなことは、はっきりイヤだと伝えるべきだと思うことができました。
・お互いの気持ちを尊重し、意見を言い合える関係が大切であるといことを学ぶことができた。
・将来のためになった。
・「DV」を知らない生徒も多数いたので、「DV」という言葉や、どういう行為が「DV」となるかが分かり良かったと思います。
・ジェンダーを配慮して生徒を育てようと思った。
・「デートDV」という言葉を知らない生徒が多く、今回教えていただき良い機会となりました。
・自分自身も周囲に人(生徒を含め)に対して、相手を傷つけるような発言をしていないか振り返る機会となった。
・生徒の人間関係づくりに役立つと思います。